隣の肉便器さん(期間限定ver) 39
前回はこちらへ 「これを」と、指の先ほどの釣り針を見せる。「ここに」 彼女は自分でクリトリスを引っ張ってピアスの穴に釣り針を通した。頑丈なテグスがついて、それは小型のカラビナを吊り下げていた。 「で、こうしたんです」 彼女は床に薄いマットを敷いて、そこでまんぐり返しになると、拷問台から下がっている鎖にカラビナをつなぐように指示する。僕がやるのだ。 そして鎖を調整して、クリトリスは吊られた感じに、極限まで引き伸ばされる。 いま、ナポリンがヘタに動くと、クリトリスがもぎ取れてしまう。とても危険だ。 「これで、つねってもらっていたんです」 指でつねるのではなく、先の細い工作用のペンチを使う。ラジオペンチとか言うやつじゃないだろうか。 「軽くよ」と美希は言う。「だって本気でやったらちぎれちゃう」 この状態から、さっきのマスコミ対応へって、美希もナポリンもよくやったと言うしかない。 「時間がもったいないので、もう一枚、引きます」 ナポリンは僕が渡したカードを切って、一番下を「これ」と示す。 クラブの7 全身熱針責め。 「うわっ、エーちゃんのとき、キツイの多いね」 そう言って笑う。 美希は肩をすくめる。 僕はどうやってクリトリスを少し緩めようかと思案していた。このままでは危険すぎる。 「こうしよう」 クラブの7をパネルにセットしたあと、輪ゴムを持って来て、鎖とカラビナを一本の細い輪ゴムでつないだ。重みで輪ゴムは伸びきって、それだけで少し余裕ができたし、いざとなったら輪ゴムが先に切れるだろう。安全装置であり、ナポリンが少しでも動くたびに上下に動くことになって、それは新たな刺激となる。 「私、どうしようかな」と美希。 「部屋に戻っててもいいよ」 「そうする。なんか、疲れちゃって」 「507に気をつけて。元刑事なんだから」 「え? なにそれ」 一通り話をして、三人で気を引き締める。 そして熱針の準備。完全に拷問用としか思えない器具が並ぶ中から、ナポリンに指示されてタブレット端末ぐらいの箱を持ってくる。電源コードがあって、蓋をあけると、小型の電熱器に二十本ぐらいのニードルが並んでいた。 「多いな」と思わずつぶやいてしまう。ナポリンたちはあらゆることが過剰だ。色気も過剰。やることも過剰。それは長年の結果を僕たちが見ているからで、ナポリンたちにとってはなんでもないことなのかもしれなかったけれど。 木の柄がついて、尖端は細い針。五ミリほどの短く細い針のすぐあとから太くなっていく。いきなり深く刺さらないようにはなっているものの凶器にしかならない。 赤くなった電熱器がその尖端を熱していくので、刺すまでもなく、肌に当てただけで激痛だろう。 「オサムが作ってくれたんです。通称、たこ焼き器」 ナポリンは世にも恐ろしい拷問をこれからするというのに、ニコニコしている。 「あの、棒状のギャグとマスクを付けてください」 姿勢の指定のないカードだったから、まんぐりがえしのままでもいいけど。 安全そうなところはお尻ぐらいだろうか。 そういえば、最初にナポリンの全裸を見たときに、ポツポツと乳房やお尻に小さな穴のような傷痕が見えていた。これだろうか。 焼けた針を五ミリも刺したら、火傷も治りにくいだろうから、長く痛みを引きずることになるはず。 それを二時間もやるのか。 加えて、途中で終わったクリトリスをつねるやつもやってあげなくちゃいけない。 ナポリンの体力も気力も限界ではないか。さっきの騒動で完全に消耗し尽くしているように見えた。まあ、それがやつれているように見えてメディア向けにはすごくいい効果を発揮したのは事実だけど。化粧もせず、顔色も悪いし。目は赤くなって、泣きはらしたようだし。実際、泣いてはいたが、別の苦痛のせいだけど。 「じゃあ、やるね」 ギャグを噛んで口が「いー」となっているナポリン。さっきまでの微笑みは消え、はっきり怯えが出ている。これから受ける苦痛を想像しているのだ。 なんか、カワイイ。 あ、これがカワイイと思うようになったら、僕も変態ってことか。カワイイこの顔を見たくて、もっと酷いことをしてみたくなる、みたいな? だけど自分の人生でこれほど酷いことをしたことは記憶にない。いまがMAXなのだ。 真っ赤に尖端を焼いた針を手にする。持つところはまったく熱くないので、まさにたこ焼きをひっくり返すやつみたいな感じ。 それを白い剥き出しのお尻にプツッと。 「がうううううう!」 ケモノのようなうなり声。いきなり白目を剥くナポリン。鼻がふくらんで、涎が飛ぶ。ああ、だからマスクね。 マスクをその上から装着。 うめき声は枕を押し当てたぐらいに小さくなった。 針は刺さったままプランプランと揺れている。この調子。 左側に三本刺したところで、やっぱり左右対称のほうがいいかと右側にも刺してみる。 ブルブルと震え続けるナポリン。うめき声はずっと響いていた。 クリを吊している鎖が鳴り、輪ゴムがちぎれそう。 それで思い出したように、ペンチでクリトリスをつねる。 「ぎゃふうううう!」 まな板にのったピチピチの魚のように暴れる。そしていわゆる潮吹き。小便かもしれないけれど。大量に噴射。記者たちに囲まれたのが前戯になっていまが本番って感じなのか。 僕はだいぶ慣れてきたけど、やっぱりこれまでで一番苦悶しているように見えて、少しひるむ。 なかなか時間が進まない。とりあえず、すべての針をお尻に突き刺して、クリトリスをペンチでつねり続けるしかない。 最初は怖い。それも義務的にやっていくと、それは単調な作業。ナポリンがどうなっちゃうのか心配しているくせに、やっちゃうんだなおまえ、みたいな声も聞こえる。 おまえ、そんなことやっちゃって……と。 ドアホンに来客。通常なら無視すべきだ。が外務省関係ということもあり得る。 迷ったあげく、僕は出てしまった。開放廊下だ。逆光でスーツの男のように見えた。でも、受話器を取ったとたん顔がアップになって、507のオヤジだと判明。 「館川さん、いらっしゃいますか?」 いない、と言いたい。だったらなぜ出たんだ、という感じ。 「いま手が離せません」とわけのわからないことを口走ってしまう。最悪だ……。 「あれ? どなたです? 館川さんですよね?」 館川さんはナポリンとオサムの二人暮らし。オサムは現在、海外で拘束されているというウワサ。では、いま出た男は誰だ! 刑事の鋭い勘がなくても疑問に思う。 「ああ、私です、三橋です」 「おお、先ほどはどうも。ちょうどよかった。立ち会っていただきたい」 「なんでしょう」 ★便所虫の歌★ DLサイトはこちら。 DMMはこちら。 アマゾンKindleはこちら。 週末にマリカとして苦痛を求めてさまようOL。掲示板で出会う相手の要求のままに、激しい苦痛にもだえ苦しむ。その間の記憶は失われ月曜には勤務先に出社する。そこに別のマリカが挑戦してきた……。どちらがホンモノか決着をつけることに。負ければ永久便器となる。 ★折檻部屋の風夏★ DLサイトはこちら。 DMMはこちら。 アマゾンKindleはこちら 父母を香港のゴミ焼却所で惨殺された風夏は、大金持ちから一転して逃げ回る生活に。最後に学生時代の女友達を思い出して訪ねる。卒業前に奴隷になると誓っていたのだ。だが女友達は風夏に過酷な指令を出し続ける。ノワール風味の漂う作品。 今日のSMシーン 喉姦面接 美木ひなの美木ひなの2,480円 |