隣の肉便器さん(期間限定ver) 33
前回はこちらへ 濃厚でいやらしくてやわらかくて温かくて湿っていてドロドロで面倒でヤバイ。 そういうものが、僕と美希の新婚部屋には、まったくない。 シンプルでさっぱりとした生活を僕たちは最初から理想としていた。冷蔵庫のなかにも、朝ほしいミルクや玉子やバター、レタスとトマトぐらいしかない。あんまり家の中を飾るのは好きではなく、カレンダーも小さな卓上があるだけだ。 それがぐちゃぐちゃで面倒な生活になってきた。 断ち切る。 引っ越す。 永遠にサヨナラする。 オサムとナポリンがどうなろうと、もはや僕と美希の人生には無関係。彼らの欲望と僕らの欲望は重なる部分はゼロではないけど、重ならない部分のほうが遥かに大きい。 っていうか、そもそも僕も美希もそれほどエロエロな生き方をしてこなかったので、彼らの生態そのものがよくわからない。 だから、これで終わり。お隣のことには干渉しないでおこう……。 「そんなわけにはいかない、か……」 美希が僕に抱きついてきた。 「このままじゃ、私たちが身勝手すぎるわ」 そんなことでナポリンは怒らないとは思うけど。 「そうだなあ」 いますぐ関係を断つなんてムリだ。 思わず指先を見てしまう。いまは僕の膝の上にのびている。それはナポリンの中に入り、普通なら触ってはいけないところを触り、汗や涙や体液に濡れてきた。 もしもブラックライトをあてたら、ナポリン色に染まっているに違いない。 そう思うだけでちょっと興奮してきてしまう。 「私、いまからタイマーで四時間寝る。交代で続けるの。どう?」 「わかった」 二人で深夜の廊下に出ると、足音がして手前の部屋のご主人が「こんばんわ」と酔っ払った風に挨拶した。 「こんばんは」と僕たちも挨拶をした。 「なにか、ありました?」 「え?」 「いえ、こんな時間にご夫婦で」 「いえ、別に、ちょっと夜空を見ようかと」 「へえ。いいなあ、新婚は。でも、曇りですよ」 「あ、そうですか」 「お休みなさい」 危ない危ない。いったん、また自分たちの部屋に戻り、様子を見てからそっと外に出てナポリンの部屋へ。ダブルのディンプル錠を開いて戻った。 ああ、ナポリンの哀しみのエキスで満たされた空気。 僕は一生、このニオイを忘れない。 マスクをしたままなのでナポリンはなにが起きているのか、さっぱりわからなかっただろう。 「ナポリン、これから僕たち、交代で寝るからね。いまから四時間は僕とナポリンだけになる。そのあとの四時間は美希と交代だ。いいね?」 うなずいた。 「じゃ、私はちょっと休む」 美希の声に「すいません」とナポリンのくぐもった声。 「いいのよ。気にしないで」 美希は部屋に戻っていった。 「やるよ」 お願いします、とナポリンの声が遠くに聞こえた。 僕は屈み込み、これから酷いことをする標的を撫でた。僕の指はその感触を確かめたくなっていた。 「こんなに濡れて……」 ぶるぶると震えている。 先にハート型の柔らかな革がついている鞭を手にした。乗馬鞭のようだが、これはプレイ用ではないだろうか。少し作りがチャチだ。その方が、扱いやすい気がした。 マスクをした彼女を眺めながら、立ったまま、下から打ち上げる。 「うっ」 それほど痛そうではないので、パチパチと肌が弾けるぐらいの音を立てて数発打った。 当たったところを眺めると赤くなってはいるが傷という感じではなくてホッとする。クリトリスを左右に貫通した小さなリング。敏感なその部分にこういうアクセサリーをつけるってすごいな、と思う。いたずら心にそれを引っ張ってみる。 そしてバシッと打ち上げる。 「ぐっ」 ナポリンがもだえるとパイプの全体がきしむものの、頑強でまったく緩まない。よく出来ている。 床に座って打ってみたり、寝転んで打ってみたり。 数はわからなくなった。時計を見ながら二時間、休みながらそこを打ち据えた。当たらない部分はないように、丁寧に。 何発か当ててはそこを触る。熱を帯びて徐々に腫れてきている感じ。中に指を入れてみる。熱く湿っている。ドロッと白濁液が落ちる。それがついた指でクリトリス周辺を撫でてあげると、気持ちよさそうな声を上げる。 この生き物は、これが好きなのだ。そうとしか思えない。これのない毎日こそが地獄なのだろうか。 二時間がすぎマスクを外すとナポリンは、はにかむように微笑んだ。 「どうしたの?」 「気持ちよかった……。これじゃ、拷問じゃないわ」 満足しているように見えた。 首にはまっている板を外し、拘束から解放した。十分ほど休憩。できるだけナポリンが次のカードをめくる気にならないように、なるとしても遅くなるように僕はベラベラといい加減なことをしゃべっている。 「このマンションってあんまり近所付き合いはないし、一度、管理組合の会合に出たけど長老みたいな人やおばあさんみたいな人たちでどんどん議論を進めていって、さっぱりわからないまま終わったんだよね。議題も大したことないけど。管理費を滞納している人がいるんだって。自動引き落としなんだと思ったけど、そうしていない人もいるみたいだね。管理組合の会合は毎月あるんだけど、一度ぐらいは出た方がいいよ。エレベーターで会ったときとか挨拶しやすいし。歓迎はされるんだよ。だけど議論に入れない。質問タイムといっても、そもそもなにを質問していいのかわからないし」 体をふいたり鏡で体を確認したり、水を飲んだりしていたナポリンは黙ってカードを切り始めた。 「次はこれでお願いします」 「寝たほうがいいんじゃない?」 「お願いします」 ダイヤの六。アナル熱蝋責め。逆さ吊り。 これはさっきヴァギナにやったことと同じことを肛門にするのだろう。もっと酷いのが出る可能性もあったので、少しホッとした。美希ひとりのときすごいのが出たら、彼女はどうするんだろう。逆さ吊りとかやれるかな。ナポリンは小柄だから持ち上げるのはそれほど苦じゃないけど。 寝ているところを起こされたりするかもな、と思っていたら、「これもつけてくださいね」とクリップ付きの錘を渡してくれた。 「それから今度は、これを使って」 ★小説『堕ちる 明日菜編01+』★ DMM.R18版はこちらへ DLサイト版はこちらへ アマゾンKindle版はこちらへ 自虐趣味が大変なことに 「SM研究室」の人気連載「「自虐者・明日菜の真性必罰日記」全編、そして連載中の「小説 堕ちる 明日菜編」を+(プラス)。全編加筆修正しました。お下劣で過激な一人遊びから始まって性社畜へと堕ちていきます。843ページ。 ★小説『堕ちる 明日菜編02+』★ DMM.R18版はこちらへ DLサイト版はこちらへ アマゾンKindle版はこちらへ 自虐者・明日菜の続編です。「小説 堕ちる 明日菜編02」と「明日菜の夏休み・冬休み」を収録。全編加筆修正しました。過激な一人遊びや、性社畜へと堕ちた明日菜の行方をお楽しみください。 今日のSMシーン 極上飼育令嬢女子大生変態M奴●+エネマの快楽藤堂さゆり980円 |