グランドSM(期間限定ver) 54
前回はこちらへ 昇華 私が宣言したところに、やっと坂田がドアホンに顔を見せた。 「いいところに来たな」 彼は階段を駆け上がってきたのだろう。 三匹勢揃いの状況に興奮している。 「す、すごいじゃないですか!」 「なるべくしてなったわけだ。久美は彼女の意思だよ」 本山ら会員たちもうなずく。見ていたのだから。 「じゃあ、母娘ともにマゾの血が……」 「まあ、おれはそんなものは信じないけどね。血よりも教育だよ。貴子たちは娘に気づかれていないと思ったらしいが、久美はすべてを学んでしまった」 「なるほど」 もし息子のやつ、久美に気づかれていると知っていてやっていたとしたら……。娘が生まれ、日に日に可愛く育っていくとき、そんな鬼畜な心を持てる男はそうそういないだろう。むしろ貴子とのプレイさえもやめて、いい父親になろうとするはずだ。 だが、あいつは私に黙って出て行き、貴子を調教してきただけではなく、虎穴会にも入って貴子を共有物に貶めた。 ひるがえって、私はどうだ。息子が育っていく間にも、妻とのプレイは続けていた。外に女を持たない。風俗店にも行かない。仕事が忙しく自分の性格からも気心の知れた相手としか関わりたくなかった。 表向きは愛妻家で品行方正。その裏で仕事のストレスを妻にぶつけていた鬼畜な男。それが私だ。正直、息子がいつ私たちに気づき、久美のように学んだのか、まったく気づかなかった。 妻は察していただろうか……。 もし、あいつが我が子に気づかれてもいいと思っていたとすれば、私からそれを学び、発展させ、あえて試していた可能性だってある。 いずれにせよ、いいものを残してくれた。 それだけの変態野郎なら、今ごろ地獄で実の母親を責めていたとしてもおかしくはない。いずれ私もそこに行くのだから、それまでせいぜい、母子で鬼たちと愉しんでいればいい。 いまは現世で愉しませてもらおう。 虎穴会のメンバーたちによって、三匹は厳しく美しく縄を打たれていた。 胡座縛り。腕は背後に高く捻り上げられ、髪にも縄がかけられて後ろに引き上げられている。体は前に潰されるように傾いているのに、顔は後ろなので、喉が白く正面を向いている。 口には穴あきのボールギャグを噛ませ、涎が滴り落ちている。 「んんん」 三匹のうめき声がひびく。 なかでも久美は華奢で肌は艶々と若く、儚げだ。その肌を蹂躙する縄の残酷さが際立つ。 坂田は一瞬、自制心を失ったようで、貴子に駆け寄り、その乳房や肩を撫で回したあと、真津美の頬を撫で、瞳から落ちる涙を拭ってやる。そして久美の艶々とした膝を手の平で包み、顔を見つめた。 「すばらしい……」 お互いに奴隷を供出したような気分になっている私と坂田だが、これから凄惨な場面が繰り広げられることに、早くもワクワクしてしまっている。若い坂田が、死んだ息子に重なってしまう。いまのいままで、そんなことはまったく考えてもいなかったのに。顔も体格も声も似ても似つかないのだが。 坂田の行動がきっかけで、虎穴会の人たちも私も三匹の生贄を鑑賞し撫で、その表情を覗き込む。 こうなることはわかっていたはずなのに、みな涙を流しているのは、むしろ私たちを喜ばせていることに気づいているだろうか。彼女たちが素直に反応することを、私たちは期待しているのだから。 因果を含めてやるべきだろう。 「貴子、真津美、久美。今日からおまえたちは、自らの意思で人間としての権利をすべて失う。私や坂田や虎穴会の命令のままに、ひたすらその恥ずかしい体を捧げ続ける。どうだ、うれしいか?」 法治国家で公序良俗に反する行為は無効だ。憲法に規定されている人権をたとえ本人の意思があっても、無効にはできない。だからこそ、自分たちの意思で人権を捨て続けなければならない。 上に反った顔を確認しながら、ピタピタと柔らかな頬を叩いていく。私に続き、坂田、そして本山たちが続く。その音は時に強く、時に優しく。肉を打つ小気味いい音楽となって部屋に響く。 右の頬を順番に打ったあと、左の頬も打つ。それだけではない。次はその美しい顔にツバを落とすのだ。 ゆっくりと臭いツバを落とす私。ペッと飛沫を浴びせる坂田。人それぞれに奴隷の顔をテラテラにしてやる。 「いい顔になってきたな」 本山たちは、その顔を撫で回していく。さらにボールギャグの間からこぼれてくる牝たちの唾液をすくって、顔になすりつけ、鼻の穴に指を入れてやる。ついには鼻の穴を塞いで口でしか呼吸できないようにする。 「あれを使おう」 三組の鼻フック。だが、それは金属のフック部分とゴム栓からなっている。フックを深く入れて、鼻孔を完全にゴム栓で塞ぐ。えぐられる痛み。広がった鼻孔を奥で塞ぐゴム栓。見た目には普通のフックのようでいて、口呼吸だけになる。 あえぎ声と呼吸音が高くなる。 「これもいいですよ」 会員がゴーグルのような器具を持ってくる。柔らかなゴムでできたフレームだけの水泳ゴーグルのようなものだが、それを貴子の目に装着すると、ゴムの抵抗で目を閉じられなくなる。まぶたを巧妙に挟んでしまうのだ。ぴっちりと後頭部で止めると、どうあがいても目は閉じない。 それを真津美と久美にもつける。 同時に耳栓もつけた。 これからしばらくは、彼女たちは命令に従う必要はない。命令などはしない。私たちが好きなようにする。それだけだ。 低反発の枕のようなものを床に並べ、そこにゴロンと仰向けにしていく。 「ぐうううう」 胡座縛りで、股間は剥き出しだ。 「久美の剃毛をしていいですか?」 会員が言う。 もちろん構わない。 貴子は永久脱毛、真津美は自分で剃っている。 「これだけ若い奴隷の剃毛は久しぶりですよ!」 マニアらしく、それほど濃くはない陰毛でも、うれしそうに取り組む。革のケースにカミソリ、T字カミソリ、小型のシェーバー、ハサミなどがセットされていて、よほど好きらしい。 「がうっ」 数本を指にからめて引き抜く。 「これは記念に」 彼はフリスクのようなケースに大事そうに久美の毛を入れる。会員たちも欲しい人は受け取る。財布に入れる者もいる。 ハサミでジョキジョキと刈り込んでから、シェービングフォームで覆い、カミソリで剃っていく。 ★『安里咲1』★ DMM.R18版はこちらへ DLサイト版はこちらへ Kindle版はこちらへ 亜由美の拷問実験を目撃させられた美しき女子大生・安里咲。後継者として目をつけられ、女子寮のペットに。寮長たちによる過酷な調教が彼女を被虐の快楽に引きずり込みます。 ★『安里咲2』★ DMM.R18版はこちらへ DLサイト版はこちらへ Kindle版はこちらへ 完結編。休む間もなく徹底した調教の果てに辿りついたものとは……。残酷な公開調教から東欧の古城で繰り広げられる拷問ショーへ。 今日のSMシーン 極限拷問 鈴音杏夏鈴音杏夏3,448円 |